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忘年会・新年会シーズンの口臭対策!お酒の席でも安心の即効性ケアと翌日の回復法

こんにちは!野田阪神歯科クリニックで歯科衛生士をしております。

忘年会や新年会など、楽しいお酒の席が増える季節になりましたね。でも、患者さんから「お酒を飲んだ次の日、自分の口のニオイが気になって…」というお悩みを伺うことがよくあります。せっかくの楽しい時間も、口臭が気になって心から楽しめないのは、とても残念なことですよね。

ご安心ください。お酒の席での口臭は、いくつかのポイントを押さえることで、しっかり対策できるんです。

この記事では、皆さんが安心して年末年始を楽しめるように、歯科衛生士の視点から、お酒の席でできる「即効性ケア」と、翌日にニオイを残さないための「回復法」を、分かりやすくご紹介します。

【この記事の結論】お酒の席の口臭は「3つのケア」で対策できる

質問(Q)答え(A)
なぜお酒で口臭が強くなる?主な原因は「脱水による唾液の減少」「アセトアルデヒドの発生」「おつまみと磨き残し」の3つです。
飲み会中にできる対策は?お酒と同量のお水を飲むことが最も効果的です。口内の乾燥を防ぎ、アルコールの分解を助けます。
帰宅後・翌日のケアは?帰宅後はフロス等で丁寧に歯磨きし、就寝前に水分補給を。翌朝はすぐに歯を磨き、朝食をしっかり食べましょう。
目次

なぜお酒を飲むと口臭が強くなるの?歯科衛生士が解説する3つの原因

「どうしてお酒を飲むと、口が臭くなるんですか?」

これは、クリニックでも本当によく聞かれる質問です。その原因は、一つだけではありません。主に3つの理由が重なっていることが多いんです。少し専門的な話も含まれますが、分かりやすく解説しますね。

原因1:脱水による唾液の減少

まず一番大きな原因は、お口の中の「乾燥」です。アルコールには利尿作用といって、おしっこを体からたくさん出してしまう働きがあります。ビールを飲むと、トイレが近くなりますよね。体が水分不足になると、お口の中の唾液の分泌量も減ってしまいます。

唾液には、お口の中の食べカスや細菌を洗い流してくれる「自浄作用」や、細菌の増殖を抑える「抗菌作用」といった、大切な役割があります。いわば、お口の中の天然の洗浄液のようなものです。その唾液が少なくなると、口臭の原因となる細菌が増えやすい環境になってしまうのです。

原因2:アルコールが分解されてできる「アセトアルデヒド」

二つ目の原因は、アルコールが体の中で分解される過程で発生する「アセトアルデヒド」という物質です。これは、二日酔いの原因にもなる物質で、「柿が腐ったような」と表現される独特のツンとしたニオイを持っています。

肝臓で分解しきれなかったアセトアルデヒドは、血液に乗って全身を巡り、肺にたどり着きます。そして、呼吸をするときに息に混じって排出されるため、お酒特有の口臭となってしまうのです。お酒に弱い、顔が赤くなりやすい方は、このアセトアルデヒドを分解する力が弱い傾向にあるため、特に注意が必要かもしれませんね。

原因3:おつまみの影響と磨き残し

忘れてはならないのが、お酒と⼀緒に楽しむ「おつまみ」です。唐揚げのニンニクや、餃子のニラなど、ニオイの強い食べ物は、それ自体が直接的な口臭の原因になります。

また、糖質の多いおつまみや甘いカクテルは、口臭の原因菌のエサになり、細菌の増殖を促してしまいます。

そして何より、酔って帰宅すると、ついつい歯磨きが面倒になって、簡単に済ませてしまったり、そのまま寝てしまったり…なんて経験はありませんか?磨き残しがあると、寝ている間に細菌が大量に繁殖し、翌朝の強い口臭につながってしまうのです。

お酒の席でも安心!その場でできる即効性口臭ケア

原因が分かったところで、次は実践的な対策です。飲み会の最中でも、ちょっとした工夫で口臭はかなり抑えられます。周りに気づかれずにできる、さりげないケアをご紹介しますね。

対策1:お水(チェイサー)を積極的に飲む

最も簡単で効果的なのが、お酒と一緒にお水(チェイサー)を飲むことです。これは、口の中の乾燥を防ぎ、唾液の分泌を助けるだけでなく、アルコールの分解をスムーズにするためにも非常に重要です。お酒を一杯飲んだら、お水も一杯、というくらいのペースを心がけると良いでしょう。

お口の中を潤し、食べカスを洗い流すことで、口臭の発生を抑えることができます。

対策2:お酒の選び方とおつまみの工夫

お酒を飲むなら、糖質の少ないハイボールや焼酎、辛口のワインなどがおすすめです。甘いカクテルやサワーは、糖分が多く口内細菌のエサになりやすいので、少し意識して選んでみてください。

また、おつまみは、食物繊維が豊富な野菜スティックや枝豆、サラダなどを先に食べる「ベジファースト」を試してみてはいかがでしょうか。よく噛むことで唾液の分泌が促されますし、食物繊維が口の中の汚れを絡め取ってくれる効果も期待できます。

おすすめのお酒控えたいお酒
ハイボール甘いカクテル
焼酎(水割り)チューハイ(甘口)
辛口ワイン果実酒
日本酒(辛口)梅酒

対策3:会話中にできる、さりげない舌ケア

口臭の大きな原因の一つに、舌の表面につく「舌苔(ぜったい)」という白い苔状の汚れがあります。会話中に、さりげなく舌を上あごにこすりつけるように動かすと、唾液の分泌が促され、舌の表面の汚れを少し取り除くことができます。

また、そもそも会話を楽しんで笑うこと自体が、お口周りの筋肉を動かし、唾液腺を刺激するので、口臭予防につながるんです。

帰宅後と翌朝が勝負!翌日にニオイを残さないための回復法

楽しい飲み会が終わった後、そして翌朝のケアが、ニオイを残さないための正念場です。少しだけ頑張って、お口の中をリセットしてあげましょう。

帰宅後のケア

ステップ1:まずは「うがい」で大きな汚れを洗い流す

家に帰ったら、まずはお水でしっかりうがいをしましょう。お口の中に残っている食べカスやアルコールを洗い流すだけでも、かなりスッキリします。

ステップ2:丁寧な歯磨きと歯間ケア

酔っていても、ここだけは頑張ってほしいポイントです。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯と歯の間の汚れをしっかり取り除きましょう。口臭の原因菌は、歯と歯の間や、歯と歯茎の境目に潜んでいることが多いからです。

ステップ3:マウスウォッシュの活用(アルコールフリーがおすすめ)

仕上げにマウスウォッシュを使うのも効果的です。ただし、アルコール成分が含まれているものは、逆にお口を乾燥させてしまうことがあるので、刺激の少ない「アルコールフリー」のものを選ぶのがおすすめです。

ステップ4:就寝前の水分補給

寝ている間は唾液の分泌が減り、口が乾きやすくなります。コップ一杯のお水を飲んでから寝ることで、睡眠中の脱水を防ぎ、翌朝の口臭を和らげることができます。

翌朝のケア

ステップ1:起床後すぐのうがいと歯磨き

寝ている間に増えてしまった細菌をリセットするために、朝起きたらすぐにうがいと歯磨きをしましょう。これで、寝起きの不快なネバつきも解消されます。

ステップ2:朝食をしっかり摂る

朝食を抜くと、唾液が十分に分泌されず、口臭が強くなってしまうことがあります。しっかり噛んで食べることで、唾液腺が刺激され、お口の中が潤います。

ステップ3:口臭ケアに役立つ朝食メニュー

朝食には、口臭予防に役立つ食材を取り入れるのがおすすめです。例えば、りんごに含まれるポリフェノールには消臭効果が、ヨーグルトの乳酸菌には口内環境を整える働きが期待できます。また、緑茶に含まれるカテキンも、優れた消臭・殺菌効果がありますよ。

まとめ:毎日の小さなケアで、楽しい年末年始を!

今回は、忘年会・新年会シーズンを乗り切るための口臭対策についてお話ししました。お酒による口臭は、少し意識するだけで、しっかり予防・対策することができます。大切なのは、お酒の席での「即効性ケア」と、帰宅後・翌朝の「回復法」をセットで行うことです。

  • 飲み会中は、お水をしっかり飲む
  • 帰宅後は、面倒でも丁寧に歯を磨く
  • 翌朝は、朝食をしっかり食べて唾液を出す

これらの小さなケアを習慣にすることで、口臭の悩みは大きく改善されます。もし、セルフケアを続けても口臭が改善しない、あるいは歯周病などが心配な場合は、ぜひ一度、私たち専門家にご相談くださいね。当院では、患者さん一人ひとりに合わせた口腔ケアの指導も行っておりますので、いつでもお気軽にお声がけください。

正しいケアで、口臭を気にすることなく、大切な人たちとの楽しい時間を満喫してくださいね!

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